課員

複合的な業務を経験して得られる幅広い知識を、仕事に活かせます。

営業課/2014年度入社

入社してからの経歴を教えてください。

2014年に入社し、最初の6ヶ月間は大宮駅営業係として配属されました。ここでは初めて泊まり勤務を経験しましたが、社員と寝食を共にするのはとても新鮮でした。先輩、上司と親睦を深め、社内のことを教えてもらえるいい機会だったと思います。

同年10月より運転士養成期間を経て、2015年3月から2019年2月まで運転士を務め、3月に運輸課に配属。2020年4月から2022年3月までJR東日本大宮支社へ出向し、総務部サービス品質改革室の仕事に就きました。2022年4月より出向から復帰し、本社運輸・営業部営業課に異動し、現在に至ります。

志望動機、入社してよかったことを教えてください。

大学時代に東日本大震災を経験したのですが、その数日後、計画停電の影響で、アルバイト先の最寄り駅だったJR大宮駅は朝からシャッターを下ろして運行していませんでした。仕方なく、深夜のアルバイトで疲れた体でトボトボと自宅を目指して歩いていると、その脇をニューシャトルが駆け抜けました。その姿を見た時はとても頼もしく思え、嬉しかったです。近くの駅から乗車して親の迎えの車まで辿り着くことができました。この体験が印象的で、交通機関のありがたみを感じ、志望動機となりました。

鉄道会社に勤務していても、ずっと運転士を務めるわけでなく、指令業務や鉄道収入以外の事業部など、思いのほか複合的な業務があります。入社してよかったことは、そんな鉄道事業に関わる様々な業務を経験でき、幅広い知識を得られて仕事に活かせることです。

今の仕事内容、雰囲気を教えてください。

現在の仕事は、駅ごとの乗降者数や定期券購入者数など、1ヶ月の営業収入の管理です。億単位の大きな額を扱いますので、間違いのないよう神経を遣います。集計したものは毎月2回、速報値と確定値として社内に知らせています。

また、スタンプラリーなどのイベント企画や、県民の日やバラまつりなど地域の行事に関連した企画券の制作も担当しています。こうした取り組みは、ニューシャトルを広く周知し、普段乗らないお客さまにも利用していただきたいという目的があります。

また、沿線には学校も多いので、各校を回って挨拶を兼ねて毎年の行事予定表をいただくことも重要な仕事です。当社の電車は小さく、混むと乗り切れないため、駅係員が特別な案内をしたり、臨時列車を出したりすることもあります。

そこで毎年、行事をまとめて社内に周知しているのですが、今年はより工夫して、一目で見やすい一覧表を準備しています。現場社員のみなさんに「わかりやすくなったね」と言ってもらえたら嬉しいです。

地域密着型の鉄道会社なので、入学式や卒業式の日に横断幕を朝一番に付けに行くのも、実は私たちがしているんです。

また、問題や課題が起きたときは、一人で抱え込まないで、上司や同僚と話し合って解決策を考えています。チームで支え合える、安心感のある職場だと思います。

出向先でしたこと、得られたことを教えてください。

出向先はサービス品質改革に取り組む部署で、常に「鉄道業のサービスとは何か?」を考えました。

1年目は、体の不自由なお客さまの対応、お問い合わせに対しての回答、乗車マナーの啓発ポスターやアナウンス内容の作成などを行いました。車いすの方が介助なしに乗りたい電車に乗れる設備の設置プロジェクトにも関わることができました。

2年目は安定輸送に携わり、遅延の外的要因の一つである人身事故の発生後、いかに早く復旧させるかという取り組みで現場訓練のサポートなども行いました。また、大規模輸送障害を想定した訓練を計画し、お客さまへのご迷惑を最小限とする体制を構築することを目指しました。

様々な部署と調整して、お客さま目線に立ったサービスと安定輸送の向上に努めてきたおかげで、部分最適ではなく全体最適の最善策を求めて業務に向き合えるようになったと思います。

また、作成する資料一つとっても“人に伝わるものを作る”という心がけができるようになりました。

他社で働いてわかった、当社ならではのこと、強みを教えてください。

大手鉄道会社に出向していたときは、部署ごとに雰囲気も異なり、社員数も多いので、人に伝えることの大変さを痛感しました。ちょっとした相談でもどこから話せば伝わるかはわからず、毎回ゼロから話をするため事前の準備に時間がかかります。

当社は社員数が100名前後で、名前と顔はほとんど把握しているのでコミュニケーションがとりやすいのが強み。何かあればすぐ気軽に話ができる機動力は、小さい会社ならではだと思います。

挑戦したい仕事など、将来の目標を教えてください。

安全、安定輸送の向上と、現場社員の異常時対応や意識の向上を目的とした訓練の開催が目下の目標です。

当社は異常時が少ない鉄道です。それは大変誇らしいことなのですが、その反面、発生してしまうと対応の遅さや課題が浮き彫りになります。特に現場の若手社員は慣れていませんので、不安を解消できるような機会を作りたいと思っています。社内でも全部署合同で行う防災訓練があるので、現場社員の身になる訓練ができるよう、営業課として自分のアイデアも提案していきたいと考えています。